リンガルブラケット矯正装置のメリット

人から見えない

* 従来から言われている歯の裏側につける矯正の利点です。矯正装置が人から見えるのが気になる、職業柄装置が見えると困るという方におすすめです。また、食事をすると必ず装置に汚れが付くことから、表側に装置がついていると食事中にうまく会話ができない、笑えないということもあったと思います。そういうことを気にせず会話ができるのは大きなアドバンテージではないでしょうか。
 さらに矯正を始めてから結婚が決まったり、成人式を迎えることになったりした際もブライダル矯正のように装置を外す必要が一切ない上、治療が前後することはありません。

虫歯になりにくく子供にも安心

* 表側矯正では、歯に矯正装置を付けると、装着部分がうまく歯磨きができず、乾燥し虫歯になることがあります。ところが、歯の裏側は歯の表面の一番かたい層であるエナメル質が表側より厚く、常に唾液が循環していることから、虫歯をつくる菌が増殖しにくくなっています。このため、歯の裏側につける矯正の方が虫歯になりにくく、表側と比べ虫歯になる頻度は1/5という報告があります。
 特に子供さんの矯正をする場合、部活や塾が忙しく歯磨きが疎かになりやすいです。このため不幸にも表側で虫歯を作ってしまうことがあったのですが、歯の裏側につける矯正では虫歯になるリスクが大きく軽減できます。
 ただし虫歯になりにくいからといって、歯磨きを全くしなければ、やはり虫歯や歯周病になる可能性はあるため、矯正中の歯磨きは徹底的にするに越したことはありません。

金属アレルギーにも安心

 装置自体が金を主体として出来ているため、既存の装置で金属アレルギーがある方でも安心して使用出来る可能性があります。

装置の起伏が少なく、なめらかな質感

* コンピューターによって装置作製し、極限まで人の手を入れていないことから非常に精度の高い装置になっています。唯一人の手が入っているのは、装置の研磨の部分です。従来の裏側装置ではその大きさや表面の起伏からベロが当たって痛いということもあったため、装置が薄く設計され、尖っている部分がないようなめらかに研磨されています。
 このため、従来の裏側装置でみられた発音時の痛みや違和感は少なく、食事もしやすくなっています。

精度の高い装置による治療が可能で、治療の進行がスムーズ

* 表側の装置や一部の歯の裏側につける装置は既製品を使用しています。基本的に歯の形態は個々人に応じて特有な起伏があり、既製品をそのまま使用するとワイヤーを細かく曲げる必要があり、スムーズに 歯並びを治すのが困難でした。このため先生のテクニックと経験に依存する部分が大きく、先生によっては治療期間も必然と長くなってしまう傾向があります。 
 本院で採用している矯正装置はコンピューターおよびロボットで作製されています。つまりそれぞれに応じたオーダーメイドかつ質の高い装置を使用しており、従来のワイヤーを曲げる時間もかからないことから治療の進行もスムーズに行われやすくなります。

スポーツなどによる外傷が少なく、楽器も吹きやすい

* 表側に装置がついていないことから、ボールが口にぶつかり装置が原因で唇側の口内炎になる、といった心配もありません。
 また、マウスピースがついている楽器を吹く場合も、唇へマウスピースなどを押し付けても痛みはなく、楽器が吹きやすいと好評です。

リンガルブラケット矯正装置のデメリット

費用が高い

 歯の裏側につける矯正は表側矯正に比べて通常約1.5倍の費用がかかります。これは、オーダーメイドの矯正装置を作製するのに大変な手間がかかる上、装置が見えにくいことから治療が難しく技術料が多くかかることが理由として挙げられます。
しかし当院では皆さんに歯の裏側につける矯正をしていただきたいという思いから料金を低く設定し、技術料に当たる調節料金も表側と一緒にしています。

装置の紛失やワイヤー破損に迅速な対応がとりにくい

 装置の作製はドイツで行っていることから、装置が無くなったりした場合再度作製にお時間をいただいております。