Incognitoシステムを用いた治療法について

2016年9月9日

こんにちは。

広島市中区橋本町の矯正歯科専門医院歯科の院長　伊藤剛志です。

Facebookにも書かせていただきましたが、昨日・一昨日と Incognito Certification Courseを衛生士スタッフと共に受講してまいりました。

2012年2月に初めて受講した際を含めると３回目の受講になり、なんだか感慨深いものがあります。

Incognitoは裏側に矯正歯科治療用装置を装着する海外カスタムメイドリンガルブラケットシステムの一つで、当医院で多く使用している装置です。

またヨーロッパでのシェアは非常に高く、裏側に装置を装着するシステムの中で最も信頼のおけるシステムの一つであります。

この理由はCAD-CAM技術を利用して装置・ワイヤーの作製を行うことから、治療期間の短縮と治療精度の向上が望めることにあります。

初めて受講した4年前から、アップデートは沢山あったのですがその中で

1. 日本人に多い抜歯症例に対するプロトコール（ガイドライン）が作成された

2. デジタルセットアップおよびクリアプリシジョントレー（デジタルで作製されるトレー）が使用できるようになった

3. 近い将来にフルデジタル治療が可能になる

といったところが最も大きなアップデートではないでしょうか。

3.に関しては、すでにアメリカ・ヨーロッパで口腔内スキャナが導入されており、2.を利用することで型取り〜装置装着までがすべて

コンピューターで行うことができる~~フルデジタル治療に移行しつつあります。~~

2017年11月現在日本でもフルデジタルでの矯正治療が可能になっています。

それ故に治療結果および装置システム自体の精度は今までよりさらに向上し、治療期間も短縮できる素晴らしい革新を遂げております。

ただしフルデジタルになり、すべてがコンピューターで行えるようになることは、オートマチックに治療が進むという意味ではありませんし、

診断や診療時に誤った判断をした場合は治療結果が理想とはかけ離れた状態で得られることになり、非常に注意が必要な諸刃の剣ともなりうる面もあります。

これはいつの時代も、そしてどこまで技術が進歩したとしても、変わらない部分ではないでしょう。

こういったことから治療技術の研鑽はもちろんですが、

様々な講習会に参加しそれぞれの利点・欠点や問題点を見極めることもDrに求められる技術の一つだと考えております。

来週は臨床上の疑問点やより良い診断への知識向上のため、

このIncognitoのAdvance course（東京）を受講する予定です。

このため前日水曜日の夕方は、いつもより診療時間を短くさせていただいておりますが、

今後のより良い治療を提供するため、何卒ご理解のほど宜しくお願いいたします。

GOSI矯正歯科

見えない裏側矯正（Incognito・Invisaline・WIN）・小児矯正・成人矯正などの矯正歯科治療専門医院

広島市中区橋本町2-27-101　幟町ロイヤルホスト1F

tel 082-222-0418(おー良い歯)

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